世の中ギスギスして、グレー同士が白と黒に分かれて極論を振り翳す。
私も生きていると、人に対してネガティブな感情を抱くことがある。
それが身近な人でも、全く知らないメディア上の人にでも。
そんな時、その人の名前に敬称をつけて呼ぶと
不思議と嫌な感情がスーと何かに変わる気がする。
声に出す必要はない。
さん、くん、ちゃんの辺りがちょうど良い。
反目する相手に対して、呼び捨てにする人を頻繁に見かけるが
途端に不穏な空気が辺りを満たし始め、きな臭くなる。
批判や批評、そんなタイミングで呼び捨てにしているのを聞くと
それは誹謗や中傷に聞こえるのだ。
恐ろしい。怖い。
敬称をつけることで、相手を記号ではなく人間として認識し
理解しようとする気持ちが少し生まれるのかも知れない。
少し身近な人のようにも感じる。
私自身も救われる気がする。
「さま」は難しい。また別の機会に。